JR西

http://d.hatena.ne.jp/comiken/20050501#p3
普通のシステムは、「人はミスをする物だ」という前提を置くはずです。なので、ミスしない・できない仕組みを作るか、ミスしてもそれを回復 (リカバリ) できる仕組みを考えます。
それらを全部机上に乗せた上で、今度はコストパフォーマンスとか、発生可能性とその影響範囲の大きさが許容できる物であるかどうかで取捨選択をします。
今回の場合、人命がかかっている時点で本来はコストパフォーマンス度外視すべきです。例え営利企業だからそうはいかない、としても、万一事故が発生したときに会社が受ける影響は甚大であるため、影響範囲は無限大です。そのため、安全は最優先に確保する必要があるはずです。
JR西は、既に宝塚線 (福知山線) の運転再開を検討しているとか。「安全を最優先に」なんて訓辞をしていたんだから、当然今できる全ての対策は取った上ですよね?

  • ダイヤ見直し
  • 新ATS の設置、あるは旧ATS での適切な設定
  • 勤務態勢・制度の見直し
  • etc...

えっと、何かやったんでしたっけ? 少なくとも報道では、まだ何一つやってないと思われるのですが。
まさか「お客様の早期復旧のご要望に」なんて寝言は言わないですよね? 死ぬリスクを負ってまで早いこと再開して欲しいなんて思っているのは、関係者以外には居ませんから。