高校生から自衛隊撤退求める署名 首相、教育現場に注文

http://www.asahi.com/politics/update/0202/005.html

平和的な手段によるイラクの復興支援と自衛隊の撤退などを求める署名と小泉首相あての請願書を2日、高校生が内閣府に提出した。これに対して首相は同夜、「自衛隊は平和的に貢献するんですよ。学校の先生もよく生徒さんに話さないとね。いい勉強になると思いますよ」などと首相官邸で記者団に語り、教育現場に注文をつけた。
提出したのは宮崎県内の高校3年生、今村歩さん(18)。昨年12月から一人で署名活動を始め、ファクスやメールを通じて輪が広がった。1カ月余りで全国をはじめ、オーストラリアや米国からも署名が届き、5358人分になった。請願書は首相に、自衛隊や各国軍隊の撤退を呼びかけるよう求めており、「首相として勇気ある行動を」と訴えている。
この活動について問われた首相は「読んでいない」とことわったうえで「この世の中、善意の人間だけで成り立っているわけじゃない。なぜ警察官が必要か、なぜ軍隊が必要か。イラクの事情を説明して、国際政治、複雑だなぁという点を、先生がもっと生徒に教えるべきですね」。請願書の内容には答えず、独自の教育論で反論した。

都合の悪いことにはほっかむりする首相。早く辞めてくれ。