ソニー、バッテリ発火の原因を公開〜絶縁層に金属粉が混入し短絡

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1024/sony2.htm

現時点で実施している東芝富士通、シャープ、日立、Gatewayソニー6社のバッテリ回収については、「デルやアップルとは異なり、安全上の問題はないと認識しているが、ユーザーの当社製バッテリに対する不安感が高まっているため、自主交換によりユーザーに安心感を提供するとともに、不信感を払拭したい」と説明した。

おー、いいこと言ってる。「ユーザーの当社製バッテリに対する不安感が高まっている」そのとおり。なので他社製に交換するのが一番いいんだと思いますけどね。

さらに、「検証の結果、Hewlett Packardのようにバッテリ交換は不要としているメーカーもあるように、バッテリパックの構造やシステムの構成にもよる。当社の検証によれば、セル単体で発熱/発火に至るものは350万個中1個だけ」と付け加えた。

ふむ。では、ソニーは「システム構成によっては爆発するからそうならない構成にしてね」と説明していたのだろうか。
ここがキモだと思うんだが。ここがキモで、デルと話がずれているんじゃないの?

同社は再発を防ぐため、2006年2月以降よりさまざまな施策をした。製造工程においては治具の改善により金属粉の発生を抑制したほか、吸引装置の追加により金属粉の吸入の強化を図った。また、セル構造上の改善としては、絶縁層を変形させることにより金属粉の混入を防ぐ「シーリング」の実施、および絶縁材料の高強度化などを図ったとしている。また、出荷検査をより厳しい体制にし、品質を高めたとしている。

なるほど。2月以降に施策をしていた、と。で、上の方から順番を変えての引用ですが

9月16日に米国ロサンゼルス空港で発火したレノボ製PCのバッテリについては、「現在も調査を進めているが、6セル中4セルが紛失しており、原因の特定に難航している。また、この事故を受け自主回収プログラムを実施したことに対しては迅速な対応だったと自負している」とした。

前後関係がおかしいんですよね。
2月以降に施策していたなら、それ以前に問題は分かっていたって事です。なのに、9月にレノボの PC が爆発するまで、放置していたわけです。
これで「迅速な対応と自負」なんて、片腹痛いと言わざるを得ません。

ゲートウェイソニー製バッテリーを自主回収――日本では約500台が対象

http://ascii24.com/news/i/serv/article/2006/10/24/665372-000.html
そしてまた対象個数が増えました。