歩きたばこ許しまへん…大阪市長が条例制定の方針

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060222p202.htm

「歩きたばこは許しまへん」と、関淳一大阪市長は、路上喫煙を禁じる条例を新年度に制定する方針を表明した。行政罰として過料規定を設け、2007年度にも施行する。禁煙条例は大都市を中心に広がりつつあるが、駐車違反などでしばしば公衆マナーに「難あり」と指摘される大阪の街角に禁煙が根付くか。その行方に早くも「暗雲、いや紫煙が立ちこめている」と心配する声も出ている。
新年度予算発表に伴う会見で、市長は「歩きたばこは火が子供の目の高さに来て危険。なくすには(過料徴収が)最も効果的」と強調、政令市では札幌や広島に続く罰則導入に意欲を示した。市は4月に市民アンケートを実施、過料や禁止地域について意見を募る。
路上喫煙を禁じる条例は02年、東京都千代田区が全国で初めて施行した。職員が禁止地域を巡回し、違反者から過料2000円を徴収。JR秋葉原駅周辺に1000本近く落ちていた吸い殻が数本に激減する効果も出ている。
しかし、条例を知らない観光客らが職員にクレームを付ける例もあり、歓楽街・歌舞伎町を抱える新宿区が禁止条例制定時に「全国から人が集まる繁華街では現実的でない」と罰則を見送った経緯も。条例制定方針を聞いた大阪市職員の1人は「素直に聞いてくれる人が大阪にどれだけいるか」と不安そうに話している。

いっそ大阪をたばこ全面禁止特区に。