トヨタ系部品メーカー社員、技能検定で不正 問題漏洩?

http://www.asahi.com/national/update/1229/NGY200512280017.html

厚生労働省所管の技能検定をめぐり、トヨタ自動車系部品メーカーで東証1部上場の大豊工業(愛知県豊田市)の会場で94〜00年に受験した同社社員5人が検定資格を不正に取得したとして、合格を取り消されていたことが分かった。受験者が作成、入力するべきプログラムが事前に機械に入力されていたという。ほかに、朝日新聞の取材に対し、出題問題が事前に社内で流れていたことを認める社員もおり、組織的に不正が続けられていた疑いが浮上している。

ふむ。内部告発万歳。

不正が明らかになったのは、職業能力開発促進法に基づいて実施された国家検定のうち、「数値制御フライス盤」の実技試験。県内では企業や学校など47カ所の会場で実施された。大豊工業は86年から試験会場となり、同社員が主に試験監督の検定委員を務め、1級と2級で毎年社員1〜3人が受験していたという。
数値制御フライス盤は金属に穴を開けたり、削ったりして自動車部品の金型を作る大型機械。プログラムを入力すれば自動的に作動する。

試験では、当日に検定委員から図面とともに数値が示される。受験者はその数値に基づいてプログラムを作成、機械に入力し、鉄の円筒を加工する。数値は、毎年3種類の中から一つが出題される。3種類の数値は受験者に前もって伝えられるため練習できるが、試験に3種類のうち、どの数値が出るかは直前でないと分からない。

なんだこの試験。そもそも意味あるのか?

ところが、大豊工業での試験は、あらかじめ機械の中に3種類の数値に対応するプログラムが入力され、受験者は出題された数値に対応したプログラムを選ぶだけ。プログラムを作成、入力する必要がなかったという。
匿名情報を受け、02年に愛知県が同社の試験に立ち会った際、本来、直前まで開封できない試験に出題される数値入りの封筒を試験事務を担当する同社員が開けていたことが発覚した。このため、県は同年の試験を中止させ、県職業能力開発協会とともに過去9年間の合格者や検定委員ら22人から事情聴取した。

いずれにせよ、腐ってるってことで。
そういう試験を自分の庭でやってるってのもなぁ。