眠りと 30日の朝

そういうわけで古木がやってきたが、もうそのころ俺はやばかった。早く眠らなければ。きっとここで眠らなければ、春の愛知の再現になるに違いない。そう思い詰め、席を立つことにした。
寝るのは簡単だ。昼間にも寝た合宿所まで行って、シュラフにはいるだけだ。
幸いようやく雨はやんだようで、少し涼しいが寒いと言うほどでもない。なぜか通い慣れている道を暗い中歩きすすみ、部屋にたどり着いた。
すでにもう何人かシュラフに入って寝ているようだ。気にせずどんどん進み、一番奥に転がしてある自分の荷物からシュラフを引っ張り出し、そこに潜り込んだ。

朝、7時に携帯が振動し、目が覚めた。しかし寒い。そしてまだ眠い。二度寝に入る。
7時30分ころ、今度こそ目覚める。まだ何人か眠っているが、すでにほとんど起きているようだ。
まずはシュラフを丸め荷物をまとめ、顔を洗って身支度を調える。
俺に怯えていたはずの愛教 1回メッチェンが、入り口に二人立っている。「かとーさんおはよーございます」「寝顔見ちゃいましたよ」。うーむ、まったくもう恐怖感は取り除かれたようだ。
ちなみに声をかけてきてくれたのはつげちゃん。もう一人の子は・・・名前覚えてない(汗)。やっつも年下のこの名前はなかなか覚えられない。今回はつげちゃん覚えたからよしとしよう。しかしこのこ誰かに似てるけどなあ。たぶん何かの漫画のキャラで。